ドコモのスマホに機種変更する際、どのようにやるのが最もお得なのか考えてみましょう。一般的にはMNP(番号そのままで他社のりかえ)が、キャッシュバックが効いて断然お得!と言われています。
一方で「キャリアメールを変えたくない」「家族がみんなドコモで、一人抜けると家族割が…」「そもそも、他社へ移るのがめんどくさい」等々、人それぞれの事情があります。ドコモに留まりたいし、高くてもガマンするか…とあきらめモードに入ってしまうのが普通です。
ところが、実はそうとも言えないのです。機種変更でも、やり方次第ではお得にすませられます。ここでは「ドコモのスマホにお得に機種変更する3つの教え」と題して、その方法をご紹介します。
教え1.ドコモの機種変更はドコモオンラインショップを使う
ドコモのスマホで機種変更をしようと思った時、真っ先に思いつくのはドコモショップや大型家電量販店などの実店舗へ行くことではないでしょうか。以前よりは浸透してきたとはいえ、「オンラインショップ」という考えはなかなか思い浮かばないものです。ですがこのオンラインショップ、店舗にはないメリットがいろいろあるのです。そのあたり、これからご説明します。
メリット1 頭金がいらない
ドコモショップでも家電量販店でもいいのですが、実店舗でスマホを購入すると必ずと言っていいほど「頭金」なるものを支払うことになります。
この「頭金」なんですが、ドコモの公式ページには全く記載がないことから、ショップ独自のものだということはなんとなく想像がつきます。金額はというと、もちろん例外はありますが、家電量販店などでは3000円、ドコモショップでは2000~5000円といったところです。
「頭金」と言われると、みなさんどんなイメージでしょうか?たぶん、
ローンの初回払いの時、ちょっとだけ多くなる支払のこと。当然、商品価格に含まれている。
こんなところではないでしょうか。ところが、スマホの場合はこれが当てはまりません。実は、機種代金とは全く別に支払うものであり、「店舗への手数料」と捉えるべきものなのです。その証拠に、ローンじゃなく一括払いでスマホを買っても、頭金はしっかり取られるはずです。
実は機種変更というものは、店舗の査定評価にはプラスにもマイナスにもならないものなんだそうです。つまり、ものすごい量の機種変更処理をこなしたところで、店舗の成績向上にはなんら寄与しない、ということです。ならばせめてということで、頭金をもらうことによる売上向上を狙っているわけです。お店にだっていろいろ事情がありますから、このことの良し悪しは何とも言えませんが、ユーザー目線で考えれば、できれば払いたくないものです。
一方のドコモオンラインショップはというと、「頭金」は一切かかりません!数千円とは言え、払わずに済むのはありがたい話です。
メリット2 不要なオプション加入不要
ケータイ・スマホユーザーの皆様、実店舗での購入はおそらく経験済かと思います。そのとき、なんだかよくわからないオプションへの加入を勧められた記憶はありませんか?駅などの公共施設で使えるWi-Fiとか、そういった類のものです。その時のことをよく思い出していただきたいのですが、「初月は無料なので」「来月、専用ページから解約処理してもらえばいいですから」などど、言わませんでしたか?そして、「ま、それなら」ということで、なんとなく加入されたと思います。
ところが、こういったオプションは使う機会も少なく、契約したこと自体、忘れがちです。覚えていたとしても解約手続きが非常にややこしい(手続きページに辿りつけない、詳しい方法がわからない)ことが多いです。さらに、こういったオプションの月額は数百円程度だったりするので、結局はめんどくさい気持ちの方が勝ってしまい、そのまま…ということも、ありがちです。ショップはこれを狙っています。
店舗によっては、スマホの購入条件としてこういったオプションへの加入を半強制してきたり、頭金と引き換えに加入を勧めてきたりするところもあります。実際使ってみて便利だったとか、ユーザーにとってメリットのあるものならよいですが、数百円とはいえ要らないものにお金を払い続けるのもどうかと思います。
ドコモオンラインショップでは、オプションの類は自分で選択しない限り、向こうから勧めてくるようなことは一切ありません。変な交渉もいらないですから、気が楽です。
メリット3 24時間購入可能
ネット環境がありさえすれば、ドコモオンラインショップは時間・場所に関係なく、いつでも使うことができます。
仕事や学業が忙しく、店舗へ行こうにも営業時間内に行くことができない。家事や育児がいっぱいで、長時間家を空けられない。といった悩みのある方にはピッタリです。真夜中でも早朝でも関係ないので、忙しい中でも時間をつくって購入手続きをとることができます。
ドコモオンラインショップは、受取場所の選択肢が豊富です。自宅は当然のこと、指定したドコモショップや、コンビニを指定することもできます(注意:コンビニを選択できるのは機種変更時のみで、新規やMNPはダメです)。たとえば勤務先の近所にあるコンビニやドコモショップを指定しておいて、帰宅時受け取るということができるというわけです。また、コンビニならどこにでもあるし、深夜でも開いていて便利ですね。
さらに、ドコモオンラインショップは日本全国送料無料となっています。正確にいうと「2,500円以上お買い上げ」という条件がつくのですが、スマホは2,500円以上しますから気にしなくてよいです。アクセサリの類を購入するときは、気を付けましょう。
メリット4 素早く契約できる
実店舗にだって、メリットがないわけではありません。よくわからないところはサポートしてくれ、面倒なことも一切やってくれるので安心感はあります。ですが、
とにかく、メチャクチャ待たされた!
という経験、ないでしょうか。土日や夕方など、お客さんが集中する時間帯、新機種発表直後などは特にです。店舗がショッピングモール内にあって、暇つぶしできるような環境であればまだよいですが、そうじゃない時もあります。待ってるうちにめんどくさくなってしまい、契約内容とか大事なことを適当に済ませてしまうのではないか…という心配もあります。
ドコモオンラインショップを使うと、こういった待ち時間はほとんどゼロになります。途中、わからないことが出てきて調べたり確認したりということはあるかもしれませんが、少なくともボーっと待つようなことはないはずです。
店舗の話に戻りますが、店舗でスマホを販売するには、消費者保護の観点から重要事項をお客様に説明する義務があります。正直なところ、説明する方も聞く方も時間やエネルギーを消費するものです。さらには上記オプションの営業もかけてくるので、断ったりするのにさらなる時間を消費します。ドコモオンラインショップなら、こういった無駄もありません。
メリット5 在庫が豊富
ドコモオンラインショップはドコモ直営なので在庫が豊富です。意外なことに、実店舗は在庫切れが頻繁に発生するので、希望の機種やカラーがない!という事態が起こりがちです。せっかく来たのに手ぶらで帰るのもなあ…ということで妥協してしまい、後悔することもあります。ドコモオンラインショップなら、その心配はほとんどありません。
「機種とかぜんぜんこだわらない」という方でも、店舗でいきなり決め切ってしまうのはそれなりに時間がかかり、迷いも生じると思います。どのみち、どれかを選ばなければならないわけで、それなら自宅でゆっくり選べて、決めたものを確実に入手できる方がよいと思いませんか?ドコモオンラインショップならそれが実現します。
メリット6 ドコモオンラインショップは事務手数料無料?
他のキャリアだと、スマホを購入すると「事務手数料」というものがついてきます。これは、上述の頭金とは関係のないもので、オンラインショップ利用でもかかってきます。だいたい、2,000円くらいです。
このへん、ドコモオンラインショップはありがたいことに「無料」となっています。細かく言うと「Xi(クロッシイ)からXiへ機種変更した場合」という制限がつくのですが、Xiというのはスマホのこととざっくり理解してほぼ間違いないので、大抵の場合無料です。(ガラケー(FOMA)からスマホ(Xi)に変える時は2,000円かかります)。
なお、実店舗はというと、Xi→Xiでも2,000円取られます…
メリット7 dポイントが使える
現ドコモユーザーの皆様は、「dポイント」を持っていると思いますが、有効に活用していますでしょうか。毎月のスマホ利用料金で貯まっていき、スマホやアクセサリの購入に使えます。そんなことすっかり忘れてた…というあなたは、ぜひチェックしてみてください。長年のドコモユーザさんなら、もしかするとすごいことになっているかもしれません。dポイントを機種変更に充てれば、それだけで大幅値引きになるかも。下手にMNPなんかしてしまうと無条件でなくなってしまうので、もったいないです。
デメリット 実機にさわれない
ドコモオンラインショップのデメリットとして「実機にさわれない」ということが挙げられます。決して安くない買い物ですし、年単位で、しかもほとんど毎日使うものですから、実物を見ることなく購入に踏み切るのは、若干勇気がいることかもしれません。
特に躊躇しないという方でも、手に持った感じや操作感、重量感、iPhone⇔Androidの変更など、実際に触れてみないと判らないことはたくさんあります。できれば前もって、実機に触れる機会を持つとよいでしょう。何かのついでにショップへ行ってみるとか、友人知人のものをすこし触らせてもらうとか、方法はいくらでもあります。
ドコモオンラインショップでの機種変更の流れ
ドコモオンラインショップでのiPhoneやAndroidの機種変更手続きについて、簡単に説明します。なんとなく難しいイメージを持たれるかもしれませんが、ネット通販経験済なら難しいところはほとんどありません。なかったとしても、ガイダンス形式になっているので簡単に進めることができます。
【大まかな流れ】
- ドコモオンラインショップへアクセス
- 上部メニューの「機種を探す」から、希望のスマホを選択
- 支払方法、dポイントの利用有無(ログイン必要)、キャンペーンを選択
- オプション品等、必要なら選択
- 内容確認後、「カートに入れる」ボタンを押す
- 上部メニューの「カート」ボタンを押して、「ご注文手続きへ」ボタンを押す
- dアカウントを使ってログイン、購入手続きに入る
- 注文完了
機種変更の場合はdアカウント取得済なので、MNPにくらべると携帯電話独自の設定項目は少なめです。きっと、ネット通販とそんなに変わらない感覚で手続きを進めていくことができるでしょう。
教え2.ドコモの各種キャンペーンを活用する
2-1.家族まとめて割
同一シェアグループ内で対象機種を2台以上購入、かつ「シェアパック」に加入すると、最大5,184円還元されます。
対象機種
ここでは書ききれないくらい多数ありますが、対象外のものもありますのでご注意ください。
シェアパックとは
一定量のデータを家族で分け合うタイプの契約形態です。下表のようになっています。
パケットパック名称 (利用可能データ量) |
月額定額料 | 利用可能データ量シェア可否 | パケット繰越可否 | ずっとドコモ割(15年以上) |
ウルトラシェアパック100(100GB) | 25,000円 | ○ | ○ | -2,500円 |
ウルトラシェアパック50(50GB) | 16,000円 | ○ | ○ | -1,800円 |
ウルトラシェアパック30(30GB) | 13,500円 | ○ | ○ | -1,200円 |
シェアパック15(15GB) | 12,500円 | ○ | ○ | -1,200円 |
シェアパック10(10GB) | 9,500円 | ○ | ○ | -1,000円 |
シェアパック5(5GB) | 6,500円 | ○ | ○ | -800円 |
2-2.下取りプログラム
現在使っているiPhoneやAndroidスマホを下取りしてもらうと、下取り機種に応じたdポイントがもらえます。たとえば最高額のiPhone7 Plusだと、良品38,000円、画面割れ品11,400円、といった具合です。ドコモオンラインショップで機種変更申込み時、下取りの申込みをしておくと、後日返送キットが送られてくるので、それを使って返却します。ページ内に詳しい説明がないのですが、新端末到着と下取り端末のドコモ到着にタイムラグがあると思われるので、新端末購入代金を即引き、といったことはできないかも知れません。基本「dポイント返し」となっています。
2-3.機種変更応援プログラム/機種変更応援プログラムプラス
プログラム料金を一定期間支払うことで、24か月の端末代金支払い終了を待たずして機種変更ができると同時に、旧端末の機種に応じた新機種購入用の割引ポイントが受けられます。
加入条件
大抵のスマホが条件を満たしますが、中には対象外の機種もあるので確認必要です。
- 対象機種を購入すること
- Xi(クロッシイ)契約をすること
プログラム利用料金
300円/月(非課税)
注意
新機種購入用の割引ポイントを受け取るためには、この契約の継続が前提となります。Android端末の場合、最速で19ヶ月目から機種変更可能ですが、2,000円の「前倒し料」が必要となります。
よく似たキャンペーンで「機種変更プログラムプラス」というものがあります。内容は機種変更応援プログラムとよく似ていますが、iPhone専用(iPhone 8 、iPhone 8 Plus、iPhone X)のキャンペーンで、機種変更可能月(13ヶ月目から可能)や還元額が異なります。
教え3."151クーポン"(MNP引き止めポイント)を入手する
3-1.151クーポンとは
機種変更時に使える割引クーポンのことです。以前は「MNP引き止めポイント」と呼ばれてましたが、通称が変わったようです。151(ドコモの代表回線)に電話するだけでもらえるかも知れないということで、151クーポンと呼ばれているみたいです。正式名称ではないと思いますが、うまいこと名づける人がいるもんですね。
3-2.なぜ、151クーポンがもらえるのか?
携帯キャリア各社は新規ユーザ獲得はもちろんのこと、「既に契約してもらっているユーザー」の管理にも注力しています。他所へ移られないよう頑張る、ということです。一人のユーザーが他社へMNPしてしまうと、自分は-1、相手は+1となり、差し引き2ポイント差がついてしまいます。これが続出してしまうとキャリアは、シェア獲得という意味で大打撃です。こんなことにならないよう、MNPしようとしているユーザーへクーポンを出すことで、なんとか機種変更で思いとどまってもらおう、というのがキャリアの狙いです。
ポイントの性格上、もらったポイントは機種変更時のみ使うことができます。他の用途には使えません。
3-3.151クーポンはどうやって入手するの?
MNPに必要な「MNP予約番号」の発行を、ドコモの「総合お問い合わせ<ドコモインフォメーションセンター>」へ電話することから始まります。番号は151です。
…というのが定番の方法だったのですが、ドコモの場合は
自分はクーポンをもらえるのか、どうなのか
が、電話しなくても前もってわかるようになっています。
3-4.自分がクーポン対象者なのかどうか調べる方法
方法は簡単で、「MY docomo」から確認することができます。
【手順】
- My docomo(お客様サポート)を開く
- 「各種手続き」→「MNP番号発行」へと進む
これだけです。「お客さまだけの限定クーポンがあります」というページがでてくれば、あなたは晴れてポイント取得対象者です。
事前にわかれば変な気遣いをせずに済むのでありがたいですね。なんだかドコモらしい配慮を感じると同時に、余計な電話を減らしたいという意図も垣間見えます(笑)。とはいえ、いきなり電話しても、もちろんOKです。
3-5.151へ電話して、151クーポンを入手する
簡単に、手順を説明します。
【手順】
- スマホから151へ電話する。固定電話なら、0120-800-000へかける。
- ガイダンスが流れるので「4」(各種サービス)→「2」(携帯電話番号ポータビリティ)へ進む
- オペレータが出てきたら、クーポン希望の旨伝える
- あとは指示に従うだけ
ソフトバンクなど他キャリアの場合はちょっとした駆け引きが必要ですが、ドコモの場合はいたってシンプル。なんせ、くれるとわかっているものをあらためて「ください」というだけなので気が楽です。ただ、もらえる資格がない場合は「ありません」とはっきり言われるそうです…
しかし、断られた後で「再度確認します」→「発行いたします!」というパターンもあるみたいです。何が起こるかわかりませんから、常に真摯な態度で臨むべきでしょうね。
なお、もらえるもらえないの基準については他キャリア同様、全く不明です。ドコモの場合、それが事前にわかるというだけです。
まとめ
「ドコモのスマホにお得に機種変更する3つの教え」と題して、いろいろと説明させていただきました。要約すると
- ドコモオンラインショップを使って、頭金をゼロにする
- 自分に合ったキャンペーンをうまく使う
- 持っているdポイントを機種変更に充てる
- 151クーポン取得をトライする
オンラインショップ利用はもはやマストです。ぜひチャレンジしてみましょう。キャンペーンやdポイントはユーザーさんの条件次第なところがありますが、なにも知らずに機種変更やMNPに走ってしまうくらいなら、事前に確認しておくべきでしょう。
151クーポンについては、もらえるのかどうかが事前にわかるのがドコモのいいところです。資格があれば何の遠慮もいりませんし、なくても電話してみる価値はあります。当たれば大きいです。
最近キャリア各社とも、MNP合戦が下火になってきています。以前は単に高いだけと思われていた機種変更、上手くやればお得になる可能性は十分にあります!なんといっても、MNPに比べたら処理が断然ラクです。