iPhoneシリーズの最新機種であるiPhone X、高いですよね。少しでもお安く手に入れるにはどうすればよいのでしょうか。一般的にはMNP(番号そのままでキャリアのりかえ)が一番安い、と言われています。ところが、最近はそうとも言い切れなくなってきています。
確かに、MNPはキャッシュバックなどが期待できることもあり、機種変更よりもお得になることもあります。しかし、現在は総務省の規制等々あり、以前ほどの高額キャッシュバックは期待できません。さらに、MNPすると「キャリアメールが変わってしまう」「家族割がなくなる」など、いろいろと問題もあるので、おいそれと実行に移せないことも事実です。
もともと、機種変更はMNPに比べると処理が少なくてラクですので、機種変更で安くあげることがきれば、それに越したことはありません。
ここではiPhone Xそのものの紹介と共に、iPhone Xのお得な機種変更について、4つのポイントに分けてご紹介します。
[もくじ]
ポイント1.iPhoneXの性能!メリット・デメリット
まずはiPhone Xそのものについて、いろいろみてみましょう。
・スペックからみるiPhone X
現在購入可能な旧機種と併せてご覧ください。一番左がiPhone Xです。
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容量 | 64GB 256GB | 64GB 256GB | 64GB 256GB | 32GB 128GB |
仕上げ | ![]() |
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ディスプレイ | Super Retina HDディスプレイ | Retina HDディスプレイ | Retina HDディスプレイ | Retina HDディスプレイ |
5.8インチ(対角)オールスクリーンOLED Multi-Touchディスプレイ3 | IPSテクノロジー搭載5.5インチ(対角)ワイドスクリーンLCD Multi-Touchディスプレイ | IPSテクノロジー搭載4.7インチ(対角)ワイドスクリーンLCD Multi-Touchディスプレイ | IPSテクノロジー搭載5.5インチ(対角)ワイドスクリーンLCD Multi-Touchディスプレイ | |
HDRディスプレイ | — | — | — | |
2,436 x 1,125ピクセル解像度、458ppi | 1,920 x 1,080ピクセル解像度、401ppi | 1,334 x 750ピクセル解像度、326ppi | 1,920 x 1,080ピクセル解像度、401ppi | |
1,000,000:1コントラスト比 (標準) |
1,300:1コントラスト比 (標準) |
1,400:1コントラスト比 (標準) |
1,300:1コントラスト比 (標準) |
|
True Toneディスプレイ | True Toneディスプレイ | True Toneディスプレイ | — | |
広色域ディスプレイ(P3) | 広色域ディスプレイ(P3) | 広色域ディスプレイ(P3) | 広色域ディスプレイ(P3) | |
3D Touch | 3D Touch | 3D Touch | 3D Touch | |
最大輝度625cd/m2 (標準) |
最大輝度625cd/m2 (標準) |
最大輝度625cd/m2 (標準) |
最大輝度625cd/m2 (標準) |
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サイズと重量 4 | 高さ:143.6 mm | 高さ:158.4 mm | 高さ:138.4 mm | 高さ:158.2 mm |
幅:70.9 mm | 幅:78.1 mm | 幅:67.3 mm | 幅:77.9 mm | |
厚さ:7.7 mm | 厚さ:7.5 mm | 厚さ:7.3 mm | 厚さ:7.3 mm | |
重量:174 g | 重量:202 g | 重量:148 g | 重量:188 g | |
防沫性能、耐水性能、防塵性能5 | ○ | ○ | ○ | ○ |
チップ | 64ビットアーキテクチャ搭載 A11 Bionicチップ |
64ビットアーキテクチャ搭載 A11 Bionicチップ |
64ビットアーキテクチャ搭載 A11 Bionicチップ |
64ビットアーキテクチャ搭載 A10 Fusionチップ |
ニューラルエンジン | ニューラルエンジン | ニューラルエンジン | — | |
組み込み型M11モーション コプロセッサ |
組み込み型M11モーション コアプロセッサ |
組み込み型M11モーション コアプロセッサ |
組み込み型M10モーション コアプロセッサ |
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カメラ | 12MP広角カメラと12MP望遠カメラ | 12MP広角カメラと12MP望遠カメラ | 12MPカメラ | 12MP広角カメラと12MP望遠カメラ |
広角:ƒ/1.8の開口部 望遠:ƒ/2.4の開口部 |
広角:ƒ/1.8の開口部 望遠:ƒ/2.8の開口部 |
ƒ/1.8の開口部 | 広角:ƒ/1.8の開口部 望遠:ƒ/2.8の開口部 |
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デュアル光学式手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 | |
光学ズーム、最大10倍のデジタルズーム | 光学ズーム、最大10倍のデジタルズーム | 最大5倍のデジタルズーム | 光学ズーム、最大10倍のデジタルズーム | |
写真とLive Photosの広色域キャプチャ | 写真とLive Photosの広色域キャプチャ | 写真とLive Photosの広色域キャプチャ | 写真とLive Photosの広色域キャプチャ | |
クアッドLED True Toneフラッシュとスローシンクロ | クアッドLED True Toneフラッシュとスローシンクロ | クアッドLED True Toneフラッシュとスローシンクロ | クアッドLED True Toneフラッシュ | |
ポートレートモード | ポートレートモード | — | ポートレートモード | |
ポートレートライティング6 | ポートレートライティング6 | — | — | |
ビデオ撮影 | 4Kビデオ撮影 (24fps、30fpsまたは60fps) |
4Kビデオ撮影 (24fps、30fpsまたは60fps) |
4Kビデオ撮影 (24fps、30fpsまたは60fps) |
4Kビデオ撮影 (30fps) |
1080p HDビデオ撮影 (30fpsまたは60fps) |
1080p HDビデオ撮影 (30fpsまたは60fps) |
1080p HDビデオ撮影 (30fpsまたは60fps) |
1080p HDビデオ撮影 (30fpsまたは60fps) |
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ビデオの光学式手ぶれ補正 | ビデオの光学式手ぶれ補正 | ビデオの光学式手ぶれ補正 | ビデオの光学式手ぶれ補正 | |
光学ズーム、最大6倍のデジタルズーム | 光学ズーム、最大6倍のデジタルズーム | 最大3倍のデジタルズーム | 光学ズーム、最大6倍のデジタルズーム | |
1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応 | 1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応 | 1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応 | 1080p(120fps)および720p(240fps)スローモーションビデオに対応 | |
手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ | 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ | 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ | 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ | |
フロントカメラ | TrueDepthカメラ | FaceTime HDカメラ | FaceTime HDカメラ | FaceTime HDカメラ |
7MPの写真 | 7MPの写真 | 7MPの写真 | 7MPの写真 | |
ƒ/2.2の開口部 | ƒ/2.2の開口部 | ƒ/2.2の開口部 | ƒ/2.2の開口部 | |
Retina Flash | Retina Flash | Retina Flash | Retina Flash | |
写真とLive Photosの広色域キャプチャ | 写真とLive Photosの広色域キャプチャ | 写真とLive Photosの広色域キャプチャ | 写真とLive Photosの広色域キャプチャ | |
1080p HDビデオ撮影 | 1080p HDビデオ撮影 | 1080p HDビデオ撮影 | 1080p HDビデオ撮影 | |
ポートレートモード | — | — | — | |
ポートレートライティング6 | — | — | — | |
アニ文字 | — | — | — |
いろいろ書きましたが、注目すべきところは下記です。
ディスプレイ:Super Retina HDディスプレイ/5.8インチ(対角) オールスクリーン OLED Multi-Touchディスプレイ
iPhone X のディスプレイは有機ELディスプレイを採用。これは、iPhone史上初です。液晶に比べ高詳細かつ鮮やかな画面を実現しています。省電力でもあり、メリットの多いディスプレイです。
解像度:2,436 x 1,125ピクセル、458ppi
解像度は458ppiでiPhone史上最高のものです。
サイズ:高さ143.6mm 幅:70.9mm 厚さ7.7mm
iPhone Xは大画面の割には小サイズで、iPhone8 Plusより小さいのに大画面を確保できています。最近は大きいスマホが流行っていますが、手に持て余す感を覚える方も多いと思います。そんな方にはiPhone Xをおすすめします。
重量:174g
iPhone Xは重量面でも大健闘!iPhone8よりは重いものの、iPhone8 Plusより30gも軽くできています。
・iPhone Xのメリット1:Face ID(顔認証)
iPhone XはiPhone史上初となる"Face ID"(顔認証機能)を搭載しました。Appleのページではこのように説明しています。
これからは、あなたの顔がパスワードになります。Face IDは、ロック解除、認証、支払を安全にできるようにする新しい方法です。
顔認証そのものはAndroidスマホで既に搭載されているものもあり、その便利さを享受している方もいらっしゃるでしょう。
ただ、iPhone XはFace IDを搭載したことで、従来からの指紋認証はできなくなりました。この辺は賛否両論あると思いますが、ロック解除やApple Payにおいてタッチすら不要になるFace IDは便利な機能であると言えるでしょう。
・iPhone Xのメリット2:iPhone史上最強のCPU
iPhone Xには"A11 Bionic"という、スマホ史上最もパワフルかつ賢いチップが搭載されています。
具体的に言うと、毎秒最大6,000億の演算処理ができて…と聞いてもピンときませんが、一秒間に6,000億項目の計算ができるということです。これでも多すぎてピときませんね(笑)。さらに、その中にある4つの効率コアは、iPhone7に搭載されているA10 Fusionより最大70%の高速化を実現しています。
A11 Bionicチップは、iPhone Xの高性能を背負って立っていると言ってもいいでしょう。
・iPhone Xのメリット3:ディスプレイがより綺麗に
iPhone Xは「正面全体がディスプレイ」です。ホームボタンを廃止したことで5.8インチディスプレイの割には小サイズを実現できています。Aplleが「デバイスそのものがディスプレイ」と謳っているのはここですね。
ディスプレイ自身もSuper Retinaへ進化。iPhone史上初の有機ELディスプレイは高詳細かつ色彩豊かです。たとえば「黒」。実は、ディスプレイの世界で最も表現が難しい色は、意外にも「黒(漆黒)」なんだそうです。
技術的に難しい黒の表現、iPhone Xは「真の黒」を表現できるとAppleのページにも書かれていて、自信の一作であることが伺えます。また、コントラストの豊かさで言えば、iPhone Xは1,000,000:1のコントラスト比を実現。左の数字が大きいほど、画面にメリハリがついてハッキリした表現が可能となります。
綺麗でメリハリのついた画面を求めるなら、iPhone Xはおすすめです。
・iPhone Xのメリット4:デザインの進化
先でも少し触れましたが、iPhone Xはホームボタンを廃止したことにより、正面全体がディスプレイ化していて、従来のiPhoneと外観が大きく変化しています。おかげで、小サイズの割には大画面をキープできています。
また、背面は耐久性のあるガラス製で高級感UP。フレーム(外枠)は医療用途レベルのステンレススチール製です。通常、工業製品に医療用途レベルのものを使うことはありません。Appleの、iPhone Xへのこだわりを感じます。カラーはブラックとシルバーしかありませんが、余計な中間色をやめたことで、かえって高級感が増したように感じます。
・iPhone Xのメリット5:ワイヤレス充電対応
iPhone8で初採用されたワイヤレス充電、もちろんiPhone Xも対応しています!従来のLightningコネクタはiPhone独自の仕様で専用ケーブルが必須でした。一方、iPhone Xのワイヤレス充電はQi(チー)という国際規格に準拠しているので、ホテルやカフェ、空港などにあるワイヤレス充電マットで問題なく充電できるのも強みです。
AirPowerマットというApple純正の充電マットもリリース予定なので、グッズから何からAppleでそろえたい!という方も安心です。
・iPhone Xのデメリット1:ホームボタンがない
ホームボタンがなくなったことにより画面が広くなったのは明らかにメリットですが、操作性を考えるとデメリットとも言えます。iPhoneユーザーにとって、ホームボタンはもはや「無意識に押す」ものですよね。とりあえずホームボタンという感覚が、体に染みついていると思いますので、慣れるまでは「んー…」と固まってしまうかもしれません。
とはいえ、これは慣れの問題なので、このデメリットは最初のうちだけだと思います。
・iPhone Xのデメリット2:画面上部
iPhone Xは正面全体がディスプレイなのですが、自撮り用のフロントカメラやセンサーを納めている部分だけはディスプレイではありません。上の写真のようになっていて、黒いところは何も映りません。
写真や動画を見るとき、ここが案外気になるかも知れませんね。
ポイント2.機種変更はオンラインショップがおすすめ!
iPhone Xへの機種変更を考えた時、どこでの手続きを思い浮かべるでしょうか。真っ先に出てくるのはソフトバンクショップなどのキャリア直営ショップでしょうか。あるいはビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店かもしれませんね。
ところがこの選択肢、それだけで損していることが多いのです。
選択肢の中にぜひ、「キャリアオンラインショップ」を入れてください!キャリアオンラインショップとは
といった、キャリア直営のネット通販サイトのことです。iPhone Xは高額ですし、ネットで買っちゃうなんて…と、抵抗感のある方もまだまだ多いとは思います。
しかしこのオンラインショップ、デメリットも無くはないですが、メリットのほうがはるかに大きいんです!ここからはその辺りを説明していきます。
・メリット1:頭金がない
ショップや量販店などの実店舗では、本体価格に上乗せした『頭金』が避けて通れません。これはiPhone X本体とは全く関係のないものであり、「ショップへの手数料」と言う方がしっくりくるものです。つまりユーザー目線で見ると、頭金分だけよけいに払わされている感覚です。できれば払いたくないですね。
一方のオンラインショップはというと、頭金は一切発生しません!一般的な頭金の額は3,000~5,000円程度。数千円とはいえ、オンラインショップにするだけでこれが0円になると考えると、見逃せませんね。
・メリット2:不要なオプションへの加入、不要
みなさんご経験あると思います。ショップでケータイやスマホを買った時、特に使わないオプションの説明を延々と受け、加入を促されたことが。きっと、iPhone Xを機種変更するときだって、そうなるはずです。
成績を上げるためとにかく加入させたいというのがショップの意向です。契約してもらうためにいろんな手段を駆使して、何とか入ってもらおうとします。「あとで解約してもらったらいいですから!」と言われたこと、ないでしょうか?!「それならまあ」と、何となく加入してはみるものの…後から解約するのって、面倒だったり難しかったりして、結局そのままにしてしまうことも多いのでは。
ショップによってはこういうオプションを10個近く加入させるところもあるようです。なんだかうんざりします。断るのも気が引ける…という方もいらっしゃるでしょう。
オンラインショップはというと、欲しいと思ったオプションを自ら付けることはできますが、向こうから勧めてくることは一切ありません。面倒な交渉事がいらない分、気がラクですね。
・メリット3:プランを自由に選択できる
iPhone Xに機種変更するとき、プランの選択をショップの店員さんにお任せすると、きっと、自分の用途以上の高額プランや大容量プランを勧めてくるものと思います。
動画の視聴は自宅Wi-Fiがほとんどで、外出先ではせいぜいLINEやメール程度…といった使い方だと、最近はやりの20Gや30Gの大容量なんて、明らかに過剰です。5Gでも使いきれるかどうか。余らせて余分な月額を払うなんて、もったいないことこの上ありません。
キャリアの設定としては少容量のプランが存在しますが、ショップではなぜかそれが選べないこともあります。そもそも、そういうプランを店員さんの方から提示してくること自体、ほとんどないと言っていいでしょう。「ちょっと高いですけど、こっちの方がいいですよ」とその道のプロに言われれば、こちらはよほどの自信がない限り「いや、これは多すぎです」とは、なかなか言えないものです。
キャリアオンラインショップでは、何のヨコヤリもなく、自分で決めたプランを選択することができます。もちろん、多少の勉強は必要ですが、自分で納得したプランを選ぶことができるのは大きいと言えます。なんとなく勧められたものとは違い、自分で決めたことなので頭にも残りやすいでしょう。結果的に「契約」を意識して日々使うことになり、無駄遣い防止に役立つのではないでしょうか。
各社オンラインショップには料金シミュレータが用意されているので、自分ひとりでも月額の事前検討ができます。ぜひ利用してみてください。
これらを使うにあたり、auは注意してください。「ピタッとプラン」(上記3.)でシミュレートすると、他社も含め他プランより異様に安い結果となります。これは「データ使用量:1GB/月とした場合」という前提が入っているためです。実際問題として月1GBなんて、まずあり得ません。現実的なGB数にすると、他プランと似たり寄ったりな結果が出ます。検討材料としてはこちらの方が妥当です。
・メリット4:時間がかからない
iPhone Xの機種変更をショップでやろうとしたとき、ショップへ行く曜日や時間帯はどうなるでしょうか。おそらく、週末や仕事帰りになるケースが多いでしょう。きっと、みんな同じことを考えているので、混みあうこと確実です。実際に経験された方も多いでしょう。待ってる間はスマホも使えないし、なかなか苦痛な時間です。
ショップでの機種変更ではオプション勧誘や料金プランの説明だけでなく、最近は販売側の義務として重要事項の説明というイベントもあり、なおのこと時間がかかります。手続き自体はプロにお任せとなるので心強いですが、それにしても時間が…
キャリアオンラインショップなら、ネット環境さえあればショップで待つことはおろか、行く必要すらありません。営業時間を気にしなくていいので、自分の生活スタイルに合わせ、いつでも契約できます。処理自体も非常に早く、途中で悩んだりしなければ、機種変更なら10分程度で済んでしまいます。
・メリット5:在庫が多い
キャリアオンラインショップはキャリア直営のため在庫が豊富です。つまり、iPhone Xのような人気機種であっても、長時間入荷待ちとなる危険が少ないと言えます。
不良在庫を懸念してか、ショップの在庫量というのは意外と少ないので、欲しいカラーやストレージ容量のものが在庫切れ、とったケースはよくあります。ショップに取り置きをお願いすることはできますが、基本的に「必ず買う」ことが前提となるうえ、結局いつ来るかわからないことも多く、やきもきするものです。
キャリアオンラインショップの場合、万が一在庫切れであっても次回入荷予定がはっきりしていることがほとんどなので、先が見えない不安というものがありません。また、オンラインで在庫確認もできます。
・デメリット:実機にさわれない
オンラインショップでの機種変更は、つまりネット購入です。当然ながら、iPhone Xが届くまでは実機にふれることができません。iPhone Xはスマホ界随一の超高額機種ですし、そんなものを一切試さずに買うのってどうなの?という気持ち、よくわかります。Androidからの乗り換えを考えているような方でしたら、なおさら不安はつのります。
できれば事前に実機に触れておくべきでしょう。何かのついでにショップのデモ機を試してみるとか、知り合いのものを少し触らせてもらうとか。考えれば方法はいくらでも出てきます。
ポイント3:機種変更のキャリアキャンペーンを活用する
各キャリアで展開されているキャンペーンを活用して、iPhone Xへの機種変更を少しでも安くしましょう!
・ソフトバンクオンラインショップのキャンペーン
半額サポート for iPhone
iPhone Xがなんと、月々1,325円~で入手可能!iPhone X以外にも、iPhone8・iPhone8 Plusも対象です。
とてもいい話ではありますが、条件をよくよく確認しましょう。こうなっています。
【適用条件】
- iPhone Xを48回払いで購入
- iPhone Xから次の機種変更時(契約後25ヶ月目以降)、iPhone Xをソフトバンクへ返却する
- 次の機種変更時、「半額サポート for iPhone」を継続するか、「機種変更先取りプログラム」を契約せねばならない
- 3.の機種変更時、選べる端末はソフトバンク指定のもののみとなる。
上記を満たすことで、48回払いのうち、25~48回目の支払いが免除されます。つまり、大雑把にいうと半額です。ただしこのキャンペーン、よくよく見ると縛りだらけです。
1.と2.は別にいいけど…みたいな感じですが、問題はその後。3.は実質「ずっとソフトバンク」を強制されているのと同じです。解約すると25~48回目の支払いが復活しますので、iPhone Xの値段は一気に倍となってしまいます。4.に至っては2年後、自分の欲しい機種が選べないかもしれません。
「機種変更先取りプログラム」というのはAndroid端末向けのキャンペーンですが、内容的には半額サポート for iPhoneとほとんど変わりません。つまり、縛りのすごさは同じです。
下取りプログラム(機種変更)
iPhone Xへ機種変更する際、今使っている端末をソフトバンクへ下取りに出すことで、最大48,000円(iPhone7 Plus)の割引が受けられます。割引額は端末によって異なります。上記「半額サポート for iPhone」と併用すると、初月~24回目の支払いは下取り額から、25~48回目の支払いは半額サポート for iPhoneの適用で、iPhone Xの実質費用はかなり安くなります。
ただし、半額サポート for iPhoneに加入すると、先に述べた縛りが付いてきます。
ワンキュッパ割
最初の1年は-2,457円/月、2年目以降は-1,457/月の割引が受けられるキャンペーンです。対象機種限定ですが、iPhone Xは対象機種となっています。
【適用条件】
- 新スーパーボーナスでiPhone Xを購入。
- スマ放題、スマ放題ライトのいずれかに加入+データプランは「データ定額ミニ(1GB)」に加入。
- 契約者年齢:12歳以上。
注意点としては2.です。月1GBはかなり少ないので、Wi-Fiをうまく使わないと深刻な不便を来すものと思われます。
おうち割 光セット
softbank光などのソフトバンク系光通信を契約+ソフトバンクのスマホ、タブレット、ガラケーを契約で、スマホ・タブレットなら一台あたり-1,000円/月、ガラケーなら-500円/月の割引です。「家族内」という制限がつきますが、離れて暮らしていてもOKです。
上の「ワンキュッパ割」と併用すれば、自宅用Wi-Fiも確保できますから有効といえるでしょう。
おうち割 でんきセット
ソフトバンクの「おうちでんき」を契約+ソフトバンクのスマホ、タブレット、ガラケーを契約で、各端末毎で月額割引となります。割引額はおとなしめで、月々-100円/台です。残念ながら、おうちでんきをサポートしていない地域(北海道や九州、離島)は対象外です。
・au Online Shopのキャンペーン
iPhone交換プログラム
今使っているauのスマホ、ケータイ、タブレットを、機種変更目的で下取りに出すと、機種に応じたau WALLETポイントがもらえます。と同時に、最大5,000円のキャッシュバックも付いてきます。対象機種はiPhone X、iPhone8、iPhone7(Plusを含む全容量)です。
アップグレードプログラムEX
iPhone Xへ機種変更時「アップグレードプログラムEX」に加入+iPhone Xの支払いを48回払いで契約すると、2年後の機種変更の際、25~48回目のiPhone X支払代金が無料となります。ソフトバンクの半額サポート for iPhoneとよく似ています。
ただし、縛りもよく似ています。2年後の機種変更時にアップグレードプログラムEXを継続契約しないとキャンペーン自体が無効になり、25~48回目の支払いが復活します。
ピタッとプラン
データ使用量に応じて、データ通信料が段階的に変化するプランです。厳密にいうとキャンペーンではありませんが、月々のデータ量管理をしっかりやると、かなりお得になります。
月末に仕切られたデータ量を超過すると、ほんの数日のために月額が跳ね上がることになるので、注意しましょう。
・ドコモオンラインショップのキャンペーン
家族まとめて割
同一シェアグループ内で対象機種(iPhone Xは対象機種です!)を2台以上購入+「シェアパック」加入で、最大5,184円還元されます。
シェアパックとは一定量のデータを家族で分け合う契約で、内容は下表のとおりです。
パケットパック名称 (利用可能データ量) |
月額定額料 | 利用可能データ量シェア可否 | パケット繰越可否 | ずっとドコモ割(15年以上) |
ウルトラシェアパック100(100GB) | 25,000円 | ○ | ○ | -2,500円 |
ウルトラシェアパック50(50GB) | 16,000円 | ○ | ○ | -1,800円 |
ウルトラシェアパック30(30GB) | 13,500円 | ○ | ○ | -1,200円 |
シェアパック15(15GB) | 12,500円 | ○ | ○ | -1,200円 |
シェアパック10(10GB) | 9,500円 | ○ | ○ | -1,000円 |
シェアパック5(5GB) | 6,500円 | ○ | ○ | -800円 |
下取りプログラム
現在使っているiPhoneやAndroidスマホ、タブレットやガラケーを下取りに出すと、機種に応じたdポイントをもらえます。最高額はiPhone7 Plusの38,000円。画面割れでも買い取ってもらえます(iPhone7 Plusで11,400円)。機種変更の場合、基本的にdポイント返しとなっています。iPhone Xは高価ですし、前に使っていたスマホを取っておいても結局は眠らせるだけのことが多いので、ぜひ活用しましょう。
機種変更応援プログラムプラス
「機種変更応援プログラムプラス」はiPhone専用のキャンペーンです。もちろん、iPhone Xも対象となっています。
一定期間内、月額(300円/月)を払うことで24ヶ月の端末代金支払い終了前に機種変更ができます。13ヶ月目から機種変更できるようになるので、新型iPhoneに毎年機種変更したい!という方にピッタリです。
機種変更時、現端末をドコモへ返却することが必須となりますが、機種に応じた割引ポイントをもらえます。
【加入条件】
- 対象機種を購入すること ※iPhone Xは対象機種です。
- Xi(クロッシイ)契約をすること
Xi(クロッシイ)とは、NTTドコモ提供のLTE通信サービスのことです。詳細は省きますが、大雑把に「スマホやタブレットでの通信契約」と考えて差し支えありません。
ポイント4.MNP引き止めポイントをもらおう
「MNP引き止めポイント」、聞いたことある方もいらっしゃると思います。他社へのりかえするときに必要な「MNP予約番号」を入手する目的で窓口へ電話すると、オペレータが発行してくれる、機種変更用の割引ポイントのことです。
取得したポイントは、もちろんiPhone Xへの機種変更に使うことができます。ただし、入手できるかどうかは運次第。また、もらえるポイント数も一定ではなく人それぞれです。
キャリアはなぜ、引き止めポイントを発行するのか
どんな業界でも、自社のシェアが高ければ自分達が主導権を握ることができます。その業界で生き残れるかどうかは、どれだけのシェアを獲得できるかにかかっている、と言ってもいいでしょう。
携帯キャリアの場合、「新規ユーザーを増やす」こともシェア獲得に有効ですが、それ以上に「既契約者が他へ移らないようにする」ことも重要です。たとえば、一人のユーザーがA社からB社へのりかえすると、A社は-1、B社は+1で、合計2ポイント差がつきます。これが続出すると、自社のシェアはガタ落ちです。
既ユーザーの大量流出は携帯キャリアが最も恐れることであり、これを防ぐために割引ポイントを発行することで、なんとか機種変更で思いとどまってもらおう。というわけです。
・もらえるポイント数ってどのくらい?
MNP引き止めポイントの具体的な数字は、いろんな要素があり人それぞれです。キャリアによっても変わってきます。
ネットで探すと「3万ポイントもらえた」などの派手な情報を得ることができますが、これは各社がMNP合戦を繰り広げていた数年前の話で、現在はおとなしめとなっています。1万もらえれば御の字、というところでしょうか。
実際のところ、ポイント数そのものをどうやって決めているのかは全く謎です。もっともらえるかも知れませんし、1ポイントも貰えないかも知れません。ただし、「失敗しても何ら損しない」ということだけはハッキリ言えますので、試してみる価値はあります。当たれば大きいです。
・具体的な方法
大事なことは、たとえそのつもりがなくても「MNPをします」とはっきり伝えることです。くれぐれも、いきなり「ポイントをください」などど言わないようにしましょう。もらえるものももらえなくなります。
・3キャリア共通:電話する
- 各キャリアのMNP予約番号発行元へ電話します。各キャリアの番号は下記の通りです。
各社携帯から | 一般電話から | 音声案内が来たら | |
ソフトバンク | *5333 | 0800-100-5333 | 「2」→「1」→「#」→契約時の暗証番号(4桁) |
au | 157 | 0077-7-5740 | 「3」→「2」 |
ドコモ | 151 | 0120-800-000 | 「4」→「2」 |
- オペレータに、MNP予約番号発行希望を伝えます。
- 「差支えなければどちらへ転出おつもりかお教え願います」と聞かれますので、他社の社名を伝えます(確証はありませんが、格安SIM各社より3キャリアの方がいいかも知れません)。
- 理由を尋ねられます。「のりかえの方が安い」「機種変更が思ったより安くない」みたいな感じでよいでしょう。
- 「どの機種をお考えでしょうか」と聞かれることがあります。素直に「iPhone X」と答えてよいでしょう。感覚ですが、iPhoneはどのキャリアも取り扱っているので、iPhone系の方がうまくいく気がします。
- 「もし当社に残っていただけるのならポイントを発行できるのですが」と、オペレータより提示があれば、MNPを止めてポイントをもらう旨伝えます。
・もらえなかった時
電話の中で最後までMNP引き止めポイントの話が出てこず、もらえないこともあります。この場合は「考え直します」と電話を切るのももちろんいいですが、MNP予約番号を取ってしまっても問題ありません。
というのも、MNP予約番号は15日経過すると無効となるからです。つまり、MNP予約番号を取ってしまったからといって、必ず解約せねばならないというわけではありません。ご安心ください。
1回目はダメだったけど、2回目でポイントをもらえたということはよくありますので、時間をおいて再トライしてみましょう。
・各社の特殊事情
MNP引き止めポイント関連の、3キャリア各社ならではの事項について、簡単に説明しておきます。
ソフトバンク:「ウロウロポイント」
契約者用のページで「My Softbank」がありますが、ブラウザでここのMNPページに行って解約の手続き(フリ)をするだけで、157からポイント付与の連絡が来ることがあります。MNPページをうろうろすることから「ウロウロポイント」と呼ばれています。
なお、My Softbank上からは解約完了できない(本当に解約したいのなら、最終的に電話しなければならない)ので、間違って解約してしまう心配はありません。
au:「au WALLETポイント」
ソフトバンクおよびドコモでは、MNP引き止めポイントは機種変更目的でのみ有効で、他のことには使えません。ところがauでは、もらったポイントがau WALLETポイントになるため、機種変更以外の用途に使えてしまいます。
とはいえ、MNP引き止めポイントはあくまでも機種変更への補助。可能とはいえ、他の用途に使うのはルール違反だと思います。やめましょう。本当に必要となった時、もらえないかも知れないですよ。
ドコモ:「事前にわかる」
ドコモの場合、「My docomo」のお客様サポートページから、「各種手続き」→「MNP予約番号発行」へ進むと、自分がMNP引き止めポイントがもらえるのかどうか、電話する前にわかる仕組みができています。
ここでもらえるとわかったら、改めて電話して「ください」と言うだけでOKです。交渉事は一切不要。気がラクです。
【補足】ドコモのMNP引き止めポイントは「151クーポン」と呼ばれることもあります。ネット検索の際、参考になさってください。
まとめ
iPhone Xの紹介と、おとくに機種変更する方法について説明しました。
iPhone Xは従来のiPhoneから、色んな面でがらりと変わっています。最大の違いはホームボタンがないことでしょうか。これをどう考えるかですが、慣れの問題だと思います。
機種変更をおとくに済ませる方法については、オンラインショップの活用とMNP引き止めポイントの取得が、誰にでもできる方法として有効ですので、ぜひトライしてみてください。キャンペーンはその内容をよく理解した上で、自分にあったものを使いましょう。
最近の傾向として、3キャリアにおいてはMNPを控えめにして、既ユーザーの確保に努めている感じがうかがえます。MNPが以前ほどのキャッシュバックを得られなくなってきていますし、まずは機種変更を検討してみましょう。